任意売却後の生活
- 2020.05.14
- 任意売却
任意売却は競売との比較で任意売却期間中の情報や記事が多く、よく目につきますが、任意売却を決断して、マイホームを売却したあとの結果がどうなるのか気になりますよね。ここでは、任意売却後の住宅ローン残債と、新生活について書いていきます。
任意売却後の残債について
任意売却をした後の住宅ローンの残債はゼロになることはありません。任意売却後の残債については、債権者と話し合いにより、毎月の返済額が実際支払える金額で交渉していくのですが、思いのほか残債が大きく、月々の返済だけではなく、新しく移り住む賃貸物件の家賃も払うとなると今後の生活が困難だという人は債務整理(自己破産・個人民事再生)を選択することもあります。
債務者の中には、債務整理(自己破産・個人民事再生)そのものに抵抗があったり、印象悪く思われがちですが、法律で認められた債権者の救済措置です。5~10年間は新たな借入れができない、分割購入ができないなどの制限はあるものの、官報を調べなければ他人に知られることもなく、その他、実生活ではそこまで大きな影響はありません。残債をゼロに、または大幅に圧縮して、新生活のスタートを切るための方法です。
また、任意売却をする時点で、住宅ローン返済の滞納をして金融事故を起こしてしまっていますので、信用情報機関には事故情報が登録されています。任意売却の場合はおおよそ5年、ブラックリストに登録されることになりますので同じような制限はありますので。
精神的な負担の軽減
マイホームは手放すことにはなりますが、住宅ローン返済や固定資産税の支払いから解放されたあとの生活の変化が気になる人も多いのではないでしょうか?
多くの場合は、任意売却後、自宅を売却し賃貸物件に住まわれるケースが一般的です。戸建てや分譲マンションのマイホームから、賃貸物件に引っ越すことで抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、まずは毎月の住宅ローン返済や、固定資産税の納付から解放されます。
賃貸物件ですと、月々の家賃は発生しますが、将来的な建物の修繕やメンテナンスは気にしなくてよくなります。建物は長年住んでいると、外壁や屋根の塗装、給湯器やエアコンなどの修繕・メンテナンスにお金がかかってきますが、賃貸物件であれば大家さん負担になるので心配する必要がなくなります。いずれにせよ、住宅ローンや固定資産税の重圧から解放される精神的な負担は軽減されるのではないでしょうか。抵抗のあった賃貸物件に住むことになっても、住み慣れてしまえば、居心地が良くなるでしょう。
これまでは住宅ローンの返済があったので、収入が減少した時や、お子さんの学費などの支出が増えるたびに家計が苦しくなっていましたが、賃貸物件であれば家計が苦しくなるようであれば、収入に見合った物件に住み替えるという選択もできます。住宅ローンを抱えている状況ではなかなか判断できない選択ではないでしょうか。収入状況に合わせて柔軟な生活ができるという点では、心にも余裕が生まれるのではないでしょうか。
とはいえ、色んなストレスや重圧から解放された新生活ですから、同じことを繰り返さないためにも、計画的に、収入と支出とのバランスを見ながら、余裕をもって新たな生活拠点を選択するようにしましょう。
私たちは住宅ローン返済の相談窓口として、お客様のご相談内容やご希望に応じて任意売却だけではなく、債務整理の方が良い解決策だと判断すれば、我々と提携している司法書士・弁護士を通じて債務整理のご提案もすることもあります。分からない事、解決策などご理解してもらえるまで丁寧にご説明します。
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