家計の固定費の見直し
- 2020.06.30
- 住宅ローン
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、経済的な影響を受けている方は非常に多いのではないでしょうか。世帯収入が減りこれからの家計に不安を感じている方も多いと思います。
そのような場合は、特に長期的・継続的にかかる固定費を見直すことが効果的です。収入が減少した時の対処法を考えてみましょう。
固定費と変動費
固定費とは、毎月必ず発生する費用のことです。例えば
- 住宅ローン・家賃
- 車関連費(ローン、駐車場代などの維持費)
- 水道光熱費
- 通信費(電話代、ネット回線など)
- 保険料(生命保険・医療保険)
- 教育費(学校などでかかる費用、給食費、習い事の月謝、塾代など)
- 定期購入しているもの(サプリメント、使い捨てコンタクトレンズなど)
- 定期支払いしているもの(ジムの月会費、スマートフォンアプリの月額課金など)
変動費とは、毎月金額が変動していく費用のことです。例えば、食費、日用品代、被服費、娯楽費、嗜好品代、理美容費、交際費、医療費、交通費、ガソリン代、冠婚葬祭費などです。
固定費・変動費の見直し
固定費は毎月必ず発生する費用です。ということは、家計の収入に占める固定費の割合を下げることができれば当然、家計に余裕が増えることになります。
まず、生活していくうえで上に書いた固定費や変動費の項目の中に無駄な支出になっているものはありませんか?車は持っているけど実際あまり乗っていない、電話を「格安SIM」に切り替える、お付き合いで入った保険、これを機会にタバコを止めようなど、無理なく見直しできる項目があればすぐにでも実施しましょう。
住宅ローンの見直し
固定費の中でも大きな割合を占める住宅ローンの見直しについて書いていきます。住宅ローンは全体の20~30%の割合を占めていると思います。これを上手く見直しができれば効果的です。
繰り上げ返済
資金的に余裕があるのであれば、住宅ローンの繰り上げ返済で支払い額を抑えること。繰り上げ返済にも2種類あり、毎月の支払額はそのままで期間短縮する「返済期間短縮型」、毎月の支払額が抑えられる「返済額軽減型」とあります。また、固定期間中では繰り上げ返済のペナルティがあったり、住宅ローンの控除期間中であったり、時期と状況によってデメリットとなる場合もありますので、金融機関によく相談してから決めましょう。
借り換え
現在利用している住宅ローンから、金利の低い他の銀行への借り換えすることで毎月の返済額を減らせる可能性があります。ただし、手数料などの諸費用が数十万円かかります。一般的には住宅ローンの残債が1,000万円以上、返済期間10年以上、金利差1%以上あれば効果が期待できると言われますが、金融機関によっても諸費用の条件に違いがありますのでこの条件に当てはまらなくても借り換えにメリットがある場合もあります。
金利交渉
今借りている銀行と金利交渉ができれば、借り換えにかかる費用がかかってきませんので圧倒的にコストが低く効果が大きいです。具体的な進め方は別に書いていますので参考にしてください。
「住宅ローンの金利交渉について」→https://loan110.jp/blog/420/
このように3つあります。固定費の中でも割合の大きい住宅ローンの返済額の節約ができれば効果が長く続きます。
住宅ローンが払えそうにないとき
住宅ローンの返済額は、収入の20~30%を占めますので、仮に3ヶ月滞納することになってしまうと返済額は収入の90%前後となり生活を圧迫してしまいます。ですので万が一、住宅ローンが支払えないと感じた時に、滞納する前に、なるべく早く借入先の金融機関に相談することが大事です。
このコロナ禍の時勢もあいまって、金融庁は金融機関に対して、返済期間の延長や一時的な返済猶予などのリスケ相談に柔軟に応じるようにと要請を出していますので、特に今は相談もしやすいタイミングと言えます。
まとめ
固定費の削減は、家計に余裕が生まれその分を必要な支出に回したり、貯蓄に回したりできます。固定費の中でも住宅ローンは大きな割合を占めますので上手く返済額を削減できれば効果は大きいです。それと合わせて無駄な必要のない変動費の見直しをしていくようにしましょう。
私たち「住宅ローン返済110番」は住宅ローン返済の相談窓口として、お客様のご相談内容やご希望に応じて解決策をご提案します。お悩みや、分からない事がございましたらお気軽にご相談ください。