家計の固定費における住宅ローン
- 2020.05.26
- 住宅ローン
住宅ローンの返済滞納をしてからでは取り返しのつかないことになってしまいます。
家計の見直しをしておけば良かったと思わなくてもいいように、前もって準備をしておきたいところです。
生活をしていくうえで趣味にかかる費用や、ランチ代など切り詰めても問題ない費用もしくは失くしてしまっても支障のない費用(変動費)よりも、特に長期的に継続してかかってくる固定費の見直しは効果が大きくなっていきます。
固定費と変動費
<固定費>
・住宅ローン
・車関連費(車のローン、駐車場代)
・水道光熱費の基本料金
・通信費(スマートフォン、インターネットなど)の基本料金
・生命保険の保険料
・教育費(学校などでかかる費用、給食費、習い事の月謝、塾代など)
・定期購入しているもの(サプリメント、使い捨てコンタクトレンズなど)
・定期支払いしているもの(ジムの月会費、スマートフォンアプリの月額課金など)
<変動費>
食費、水道光熱費の使用料、通信費の使用料、日用品代、被服費、娯楽費、嗜好品代、理美容費、交際費、医療費、交通費、ガソリン代、冠婚葬祭費などと分類できると思います。
固定費の中でも、特に住宅ローンは30~35年間と継続的に返済を続けないといけません。一般的に無理のない返済比率は、額面年収の25%以下と言われております。できる事なら20%以内に抑えたいところです。ここしばらくは、住宅ローンの金利は多少の上下はあるものの依然低い金利水準で推移しています。この超低金利政策が続くなか、住宅ローンを組んでから一度も見直しをしたことがない人や、遠い昔に見直したきりだという人は、今借りている金融機関に条件変更の相談をするか、他行での借り換えを検討してみましょう。どちらも目的は、金利の負担を軽減し支払い利息を減らすことにあります。
今は、低金利時代ですので住宅ローンを受けている人にとって条件交渉のタイミングとしては有利であるといえます。
金利交渉と借り換え
今借りている金融機関と金利交渉をする場合は、住宅ローン担当の窓口に連絡をして、単刀直入に「金利の引き下げをお願いしたい」と伝えます。金利には、「基準金利」と「優遇金利」があります。優遇金利は割引後の金利で、これが実際に融資を行なう時の金利となります。これはインターネットでも確認できます。
金利の引き下げは再審査が必要となり、手数料もかかることもあるかと思いますが、他行で借り換えをすることに比べると費用と手間もかからず引き下げ交渉が成功すれば有効な手段だと言えます。借入れ当時と現在の優遇金利を比べて交渉してみるといいでしょう。
そして、他の銀行で借り換えの場合は、注意点があります。借り換えする時には、各金融機関によっても費用は変わってきますが30万円~100万円程度の諸費用(印紙代・保証料・登録免許税など)がかかってきます。そのため、諸費用を支払っても、借り換えのメリットがあるかを事前にシミュレーションすることが大切です。
借り換えでメリットが得られる条件目安は、3つです。
・ 住宅ローンの残高が1,000万円以上ある
・ 返済期間が10年以上残っている
・ 借り換え前後の金利差が1%以上ある
住宅ローンの借り換えをする時も、まず住宅ローンの金利情報をインターネットで入手します。借り換え条件の目安を満たしているようなら、金融機関の窓口で、借り換えにかかる諸費用も含めて、毎月の返済額や利息の軽減額を試算してもらいましょう。(この条件目安を満たさなくてもメリットが出る場合もあります。)
借り換えは必ずできるというわけではありません。借り換えを希望する先の金融機関では、住宅ローンの審査があります。審査基準に満たなければ審査に通らないことや、希望している条件で借り入れができないこともあります。ただし、金融機関によって審査基準は異なるので、複数の金融機関に借り換え希望を伝えて審査をしてもらいましょう。
まとめ
このように、将来的な予期せぬ収入減少や支出増加に備えて住宅ローンだけではなく他の固定費を前もって見直しをしておくと安心につながります。もし、返済が滞りそうだなと危険な兆候が見え始めたら早い段階で金融機関や弊社にご相談してみてください。状況に応じたアドバイスができると思います。
私たちは、住宅ローンでのお悩み、不動産の調査や査定、任意売却、債務整理のご相談を得意としております。必要であれば提携している司法書士・弁護士・税理士との連携も取り最適なアドバイス・解決策をご提案いたします。相談無料です。より良い方向へ進めていくために、出来るだけ早い段階でのご相談をお待ちしております。一緒に頑張っていきましょう!